理想を語るにはそれに見合う力が必要だ。
「弱い」ことは、罪だなあ、と思いました。弱いくせに自分を守ろうとして、その結果、誰か、他人を傷つけてしまう。挙句の果てに、弱いくせに夢なんて持ってしまった日にはもう手に負えない。このエントリのタイトル「理想を語るにはそれに見合う力が必要だ」は、大好きな漫画『封神演義』のキャラクター・聞仲の名言。殷に蔓延る悪い仙人たちをやっつける!という「理想」を語る主人公・太公望の前に、最強宝貝のひとつ「禁鞭」をもって立ちふさがる聞仲の言葉。結局、この場面での太公望vs聞仲は、聞仲の圧勝で終わる。最近、『封神演義』を買い直して、最初から読んでみると、6巻までに太公望は、妲己と聞仲相手に2度も負けているんだよなあ、と気付く。こういう漫画って最近ないかもね。
4月から働き始めたわけだけど、自分の弱さのせいで他人を傷つける(精神的ストレスを与える)場面があって、「ごめんなさいごめんなさい」と、申し訳無さで、やるせない気分に陥った。僕が、精神的にも社会的にも弱くなかったら、こんなことにはならなかったのに、と。(まあ、僕が強くても他の誰かが同じことをするので結果は一緒なんだけど)もっと強くなりたい。言うなれば、太公望師叔のように。弱くて、ごめんなさい。