アート業界をゲーム化しちゃえばいいのに


「刀剣乱舞」人気で爆発的売れ行きの「名刀伝」 通常の5倍もの大規模重版が決定 - ねとらぼ

なんやこれ。、すごいな。

艦これ』に続いて、名刀バージョンで女子向け。関連本バカ売れ。すげーな。

なんというか、巷には「現代アートの入門書」みたいな本が「おいおい、またかよ…」ってぐらい量産されていて、その量は「現代アート、ムズイ…ワカラン…」と言われる風潮をどうにかしようと頑張っている方々に比例していると思うのだけど、でも『艦これ』とか『刀剣乱舞』とかみたいにゲーム化しちゃった方が早いんじゃないかな。

芸術家の方々って、『HUNTER✕HUNTER』の念能力者は芸術家である。 - ぐちゃぐちゃと書き殴る。でも書いたように、むちゃくちゃ物語化しやすいと思うんですよ。作品名がそのまま必殺技になるし作品はビジュアルとしてもかっこいいし、以前にも言ったけど、『ダダハナニモイミシナイ』という意味破壊装置によって攻撃するトリスタン・ツァラと、「私たちはその人生に自分自身で意味を見出して生きていかなきゃいけない」という『実存主義』を唱えたサルトル(は、哲学者だけど)とのバトルとかめちゃくちゃ観たいわけですし、そういう対立構造みたいなのって美術史にはわんさかあるわけじゃないですか。みんなが「ワカラナイ」というアートの文脈を、少年漫画的な物語としてもういちど見せる。芸術家=ヒーローなわけですし、「ちょwwwおまwww」みたいなおもしろいエピソード持ってるじゃないですか。「誰だれの影響を受けた」「未来派からダダイズムへ」みたいなのはデジモンみたいにしてもいいし。

 

著作権とかむちゃくちゃ難しい問題が転がってそうだけど、そういうのもアリだと思うんですよ。西洋的なアートの浸透ってたぶんもう無理で、日本人にとってはストーリーとしてのアプローチの方がしっくりくるんじゃなかろうか。