ロンドン旅行前夜にて綴る

小学生の頃、遠足の前日はワクワクしすぎて睡魔なんて吹っ飛ぶ!ということはまったくなくて、どんな遠足だろうと爆睡して、翌朝気分スッキリで集合場所に向かうタイプでした。そして明日からはいよいよと言うのでしょうか、夢にまで見た(大嘘)ロンドン旅行なわけで、さぞかしワクワクしてるかと思いきや、昔からの性分なのかワクワクしすぎることもなく眠いのでそろそろ寝るし初の海外旅行(留学中にNYに行ったけどあれは練習ということで)なので、不安の方が大きい…(笑)海外旅行の準備にあたって、僕がググった最初のワードは「海外旅行 盗難対策」ですし。ふだんはお金をケチる僕も、盗難グッズに関しては大枚をハタキました。(あれ?盗難云々以前にお金使ってる?)どさくさ紛れにマンハッタンポーテージのかっこいいショルダーバック買いました。と、まあ、今回の旅行は憧れのロンドンを満喫すると同時に、ロンドンを闊歩するスリ集団との壮絶なる闘いなんです。

最近、言霊ってあるかもなあーと信じてるんで、マイナスな発言をするのはこの辺りにしまして、ワクワク感の方のロンドンについて一言、二言。近頃のエントリでイギリスネタが多かったのは、今回のロンドン旅行があるからだったわけで、「ロンドン(イギリス)とは一体全体どんな街(国)なんだろう?」と、むちゃくちゃワクワクしてます。ジョージ・オーウェルの「1984」やフランシス・ベーコン、ダミアンハーストなど、僕の大好きな小説家や芸術家が過ごしていた街(国)。伊藤計劃がなんどか小説の舞台設定として利用した国でもあり、彼が影響を受けたSF作家J・G・バラードもイギリス人で、最近読み始めた「クラッシュ」なんかはもう頭おかしすぎてやばい。自動車事故で性的快感を覚える男の話ですよ。まだ読み途中だけど、時々「あ、ここは伊藤計劃が影響を受けたところかも」と思うところがあったりと、ワクワクが止まらんのです。ロンドンという街並みを歩く中でも、そういうワクワクを発見できるといいなあ、と思ったり。

趣味の「はてなブログ巡回」をしていて出会った、素敵なブログを書く方がいるんですが、その方が偶然去年の夏頃にイギリス旅行をしていてそのエントリがタイムリーでテンション上がりました。んでもって、その方の(イギリスを旅するならこれを読め!な、5冊 - (チェコ好き)の日記)というエントリが素敵すぎる。何が素敵かっていうと、2位以外の本に関しては、僕も今回のイギリス旅行のために読んでいた、という偶然の一致が素晴らしい。兄がオススメしてくれた『「イギリス社会」入門』で、イギリス人は不動産好きというなんともいえない情報を入手したり、イギリスは雨が降りやすいけどすぐ止むということを知ったりとか。美術とかそういうのが好きな僕としては、「ちょっとイギリスの美術館とか博物館について知っときたいなあ」と手に取ったのが『たけしの大英博物館見聞録 ビートたけし』と『イギリス美術』でしたし、『TRANSIT 美しきイギリス最終案内』はもうさすが旅行雑誌!と言えるほどにイギリス風景の写真が美しく、雑誌ならではの小ネタがよくて(この雑誌を読んで『さらば青春の光』を観た)「ほうほう」とか言いながら読んでまして。となれば、未読の『日の名残り』も読んでみたい!!!と切に思いましたので買っちゃいました。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 
主人公のスティーブンスは、アメリカ人の実業家が住むイギリスの大きなお屋敷で、執事を務める中年男性です。主人がアメリカへ一時帰国することをきっかけに、彼も休暇を得て、イギリスの田舎へドライブの旅へ出ます。そして旅をきっかけに、自身の人生を振り返るのですが……

旅のお供にうってつけの一冊ですね。もうほんとワクワクする。

NYのときはびっしりスケジュール組んだのだけど、今回は時間もあるのでゆったりと気分で過ごしたいと思ってます。テート・モダンとかホワイトキューブとか、行きたいと思っていた美術館もたくさんあるし(しかも、ロンドンの美術館のほとんどは無料!)、フランシス・ベーコンの絵もあるので、ほんと楽しみな街。あ、あと地味に、ほんとにありがたいコネで、アーセナルバイエルン・ミュンヘンチャンピオンズリーグが観戦できるという(一応、サッカー歴15年ぐらい)奇跡降臨してる。卒業旅行の名に不足なし。トラブルに遭遇せず、じっくりと深く色々と考えて感じながら旅行できますように、と祈るのみぞ。