先を行き過ぎた中国

しかし、中国の統治者たちはがっかりした。

あったのはこれだけか?

中国と張り合える強大な軍隊はどこにある?

外の世界から手に入るのは風変わりな食べ物と珍妙な動物だけか?

 

「2100年の科学ライフ」を読んでて、気に入ったフレーズ。

2100年の科学ライフ

2100年の科学ライフ

 

 15世紀、明の永楽帝の時代。実は、コロンブスに代表するような大航海時代をヨーロッパが迎えるよりも早く中国は大海に大艦隊を浮かべ、世界中を旅していたという話。今でこそヨーロッパ=先進国、中国=発展途上となりがちだけど、この時代は中国の方が強大で技術・組織的にも遥かに上だった、という。その中国が途中で世界中を旅することをやめて(その結果、ヨーロッパがアメリカ大陸を発見して産業革命を促進し、今の世界的地位を保っている)、内政に力を注いだ理由が納得しきれていなかったのだけど、この「2100年の科学ライフ」を読んで、上記のフレーズを見つけて納得。そりゃそうだ。