「ブラックホークダウン!ブラックホークダウン!」

ブラックホーク・ダウン [DVD]

ブラックホーク・ダウン [DVD]

名言(゚∀゚)キタコレ!!てな感じで、「ブラックホークダウン」。

予想通りに好きな映画でした。銃撃戦とか銃撃音とか、銃を持ちながら姿勢低く歩行するとか、建物の陰に隠れてタイミングをはかって銃を撃つとか、そういうのが好きな人にはオススメな戦争映画。ソマリアモガディシュという敵地のど真ん中に墜落した米軍の多用途ヘリコプターUH-60 ブラックホークの強襲型、「MH-60Lブラックホーク」。

「暴徒と化した市民が襲ってくるぞ」という台詞の恐ろしさはやばい。しかも、大勢の民衆はみな手に銃を持ち、荒々しくご登場。次から次へと敵(ていうか、ソマリア市民…)が銃撃してくる、かつ墜落したブラックホークの周囲を包囲し始める。たとえば、戦闘の精鋭部隊とか超スーパーエリートの殺し屋と戦うのとはまた違った怖さ。墜落した兵士がソマリア市民の手に落ちるシーンは、得たいのしれない化け物たちが人間という餌を手に入れたような残酷さを感じた。いやもちろん、相手はソマリア市民(というか、黒人)で、人間なんだけどね。欧米人がそういうように描かれる光景がちょっと想像しづらい。「黒人は未開で野蛮だから」みたいな価値観はちょっと違うし、たぶん数百年昔の欧米人もきっとああいう荒々しさがあったのかも。逆に言うと、黒人と欧米人の立場を入れ替えた映画を撮ってみたい。

内容としては、ずっと銃撃戦って感じで(それが最高なんだけど)、かつ暴徒がうじゃうじゃういる地域に墜落しちゃってもう絶望しかないよね?みたいなシチュエーションが最高!みたいな。「戦争の悲惨さ」とか「生きる死ぬ」みたいなのは考えずに頭からっぽにして観ればいいと思うよ。

最後のスタッフロールで気付いたけど、監督「リドリー・スコット」。

ブレードランナー」ぐらいしか観たことないけど(むしろ、それが重要)、伊藤計劃さんの話題にはよく出るね。

あと、「トレインスポッティング」「スナッチ」にも出てた「ユエン・ブレムナー」が今回もいい味出してる(笑)