ヒーロー見参!!

PS:意識より愛をこめて

アートオタクがストリート界隈に惚れ込むまでの話

 

最近、ストリート /ヒップホップ界隈がおもしろいと思ってて色々と調べているんだけど、「まあ最高だな、すげーな」ってなってる。

 

「まあ最高だな、すげーな」って思えたことがすごく嬉しくて、どのくらい嬉しいかっていうと、「なんで嬉しいのか?」ってことをブログでつらつらと書こうかなってぐらい嬉しい。

 

今回は、その興味の変遷と、色々と調べたなかで見つけたストリート/ヒップホップ界隈でカッコいいモノを適当に紹介していく。

 

ストリートに憧れる陰キャラな少年

 

興味をもったきっかけは、
あるファッションブランドの販売を手伝ったとき。

そのブランドは、ドラッグとかをモチーフにしていて、ストリート/ヒップホップ界隈な雰囲気のブランドだった。

で、ガラの悪い人たち(失礼)が購入していく一方で、陰キャラっぽい人たち(失礼)も現れて、そのブランドの服を買っていく。

特に印象に残っているのは、どこか冴えない感じの無口そうな少年。制服を着ていたので、高校生か、もしかしたら中学生だったかもしれない。平日の昼間だったので、学校はどうした?と思いつつ、服を販売した。

友達が少なそうなやつだった(偏見)。毎日がつまんないと思ってて、誰にも心をひらけないタイプの(偏見2)。

 

ただ、

それでも、

そのブランドは、偶然通りかかったから買うような代物でもなく、何かの意味をもって買うものだったから、きっと彼のなかで「ほしい」と強く思う何かがあったのだと思う。

 

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https://twitter.com/iLLNE5S/status/866983147623268354

 

ブランドは“フィクション”だと、僕は思っている。

そして、“フィクション”の性質のひとつとして、「それにすがりつきたい」という感情を無意識にでも引き出す“何か”がある。

つまり、どこか冴えない感じで、無口で、友達が少なそうで、毎日がつまんないと思ってて、誰にも心をひらけないタイプの(偏見3)、あの少年は、きっと、あの服にすがりついていた(妄想)。

 

そもそも、「すがりつく」っていうアイデアは、アイデアというか感覚は、オタクがアニメを観るという行為から思いついたモノだ。

 

だから、アニメと対極にありそうなストリート/ヒップホップ界隈であっても、「すがりつく」コトがあるんだっていうことが、(それ自体は当たり前のことかもしれないけど)僕にとっては新しい発見で、すごく嬉しかった。

オタクとヤンキーは、学校という現実に馴染めなかったという意味で、たぶん同じなんだろうなって。

どこか冴えない感じの無口そうな陰キャラ(失礼)が、ドラックをモチーフにしたヤンキーな服を買っていくの最高だなって。

 

 

そんな出来事があり、ストリート/ヒップホップ界隈に興味をもった。

で、色々と調べてみると、思った以上によくて、すごくて、カッコよくて。

 

リアルか、リアルじゃないか

 

例えば、「リアルか、リアルじゃないか」という評価基準があるらしい。

 

「ストリート界隈おもろい...」「ヒップホップ界隈おもろい...」と脳内でつぶやいていると、知り合いのストリート好きが「リアルか、リアルじゃないか」ということをfbに投稿していた。

 

ちなみに、私は、フィクションが好きだ。

逆にいうと、クソッタレな現実に対してフィクションが生まれるという理屈なので、現実が嫌いだ。

つまり、リアルが嫌いだ。

 

僕はリアルなんて糞だと思っていたけど、それを評価基準にしている人がいるらしく「へー」って驚いた。

なので、「あれってどういう意味?」って聞いてみた。

 

曰く、

いかついラッパーがディスり合いしてるときに「殺すぞ」って言ったとする。

「リアルか、リアルじゃないか」というのは、説得力の話で、そのラッパーがほんとうに人を殺しそうかどうかっていうこと。それが大事。「殺すぞ」という発言が、リアルかどうかということ。

日々の積み重ねで、その説得力は変わる。

 

www.youtube.com

 

なるほどって思って、

僕が「リアルだな」って思ったのがBAD HOPっていうヒップホップクルー。

これがむちゃくちゃかっこいい。というか、僕のイメージしてるヒップホップそのものだった。

いくつかヒップホップ系の音楽を聴いてみたけど、音楽的にもしっくりきたうちのひとつ。

 

www.youtube.com

 

 

そして、彼らは、川崎の工業地帯によって生まれたグループらしい。

 

つまり、彼らの育った環境の話だ。

 

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少し話がずれるけど、「リアルか、リアルじゃないか」って話を聞いて、まず思いついたのは上掲のアート作品『No Man's Land』。

作家は、フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー。

www.echigo-tsumari.jp

 

すげーかっこいいっす。

ど迫力、おぞましいほどの質量、異常性。

 

クリスチャン・ボルタンスキーは、「記憶」をテーマにした作品が多い現代美術家で、何が言いたいかっていうと、彼のルーツは、父親がロシア系のユダヤ人で、母親がフランス人だということ。

 

ホロコースト

 

を彷彿とさせる作品だ。

 

もちろん、それはただ単純に「ユダヤ人=アウシュヴィッツ」ではない。

誰かのなんでもない古着を大量に集めて、それを異様なスケールで積み重ねることで、僕たちに「ホロコースト」的な記憶を思い起こさせる“装置”を生み出した。

 

“「ホロコースト」的なイメージ”は、フィクションだ。

そして、フィクションは、現実に対して生まれるモノだ。

少なくとも、ユダヤ系の父を持ち、子どもの頃に当時の記憶を聞かされたというクリスチャン・ボルタンスキーにとって、この作品が、虐殺の体験ではなく“記憶”の装置あることは、すごく“リアル”だと思う。

 

各々が直面している、接してきた現実を、フィクションへと変換している表現者が、やっぱり僕はカッコいいと思う。だって、それはすごく真摯で、切実だと思うから。

 

真摯で、切実という意味で、

ヒップホップも、現代アートも、

「お、似てるかも」って思ったのが正直なところ。

 

同じくらい「カッコいいな」って思う。

 

 

だがしかし、「ネットラッパー」というのがいるらしい

 

で、それで、ここからもっとおもしろいんだけど。

kai-you.net

 

「ネットラッパー」っていうインターネット発のラッパーがいるらしいんだけど、この流れはむちゃくちゃおもしろすぎるでしょ。

 

ストリートは、

リアルは、

一体全体どうした。

 

ここまでの大前提と、僕の興奮が全否定された...。

 

www.youtube.com

(具体的には、↑ jinmenusagiさんとか↓ 電波少女さんとか)

 

 

でも、実は、

僕はこっちの方が好きだったりする。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

僕にとっては、ストリートよりもインターネットの方が“リアル”なのかな、と思いつつ。

時代にあわせて、当然のように、“リアル”が変化するのっておもしろいな。

 

リアルだなんだと言いつつも、そのリアルの概念が更新されちゃう感じ、すげーカッコいいんですけど。新勢力感たまらん。

  

 

あとはなんだろう...グラフィティとか?

 

ストリート/ヒップホップ界隈に興味をもったとき、まず最初に「入り口はどこにしようかな」って思ってたどり着いたのが、グラフィティ界隈だった。

 

アート好きとして、グラフィティ/ストリートアートには注目していて、

 

具体的には、

バンクシーであり、

KAWSであり、

大山エンリコイサムだ。

www.cbc-net.com

(読もうと思ってだいぶ放置してた『アゲインスト・リテラシー』。めちゃくちゃおもしろかった。大山さんチョイスによる、前半はグラフィティアーティストの紹介と、後半はグラフィティ史。冒頭に掲載されていたグラフィティの専門用語もまじでカッコよかった)

 

↓ 別サイトだけど、グラフィティの専門用語例。

そもそも、専門用語があるほどシステム化されているってことがすごい。

(下記サイトより一部抜粋)
◆Bomb:自分のペンネームをインクであちこち書きまくること。あるエリアにタグやスローアップを書くこと
◆Throw-Up:短時間、かつ単純で2色ほどのアウトラインでペイントされた作品
◆Piece:マスターピースの略。主にタグ、バーナー、そしてキャラクターを含む1つの作品を意味し、最低でも3色は含まれる作品
Tagger: ピースを書かずスローアップとタグのみを書くライター。ピースを頻繁に書く経験豊富のライターはそんな彼らを“Scribblers”と呼ぶこともある

www.webgakinome.com

 

 

ちなみに、街中にグラフィティがあることのカッコよさを感じられるのは、ドラマ『ゲットダウン』がオススメ。ビシビシと伝わってくると思う。

 

『ゲットダウン』は、1977年のNYが舞台でヒップホップ黎明期の物語で、治安悪くて、街中が荒れ果てていて、そこら中にグラフィティが描かれている。

www.netflix.com

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グラフィティは、なんていうか、理屈抜きで、「カッコいい!」ってなるのがすごく好き。

ビジュアル的にテンション上がるというか。

 

↓ 色々と調べてて「やべえ!カッコいい!」ってなって、脳汁ぶっしゃーって出たやつ。

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https://www.instagram.com/p/BUbZDQ3DEjz/?taken-by=madsaki

 

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https://www.instagram.com/p/BTKGsWllhur/?taken-by=side_core_tokyo

  

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https://www.instagram.com/p/BTLifkWj9R5/?taken-by=markchronic

「ぼくが好きで聴いている90年代のラップミュージックはさらに古い音楽(多くの場合他のジャンル)から抽出した幾重ものサンプルの上に成り立っている。(中略)もしくはすでに近くにあるもので自分を表現をすること。ぼくは幼少の頃からピーナッツのキャラクターが近くにあったし、これと初期のヒップホップカルチャーがぼくという人間のコアを構成していると思う。 – マーク・ドリュー

http://www.clearedition.jp/web/2017-4-mark-drew-3085.html

(「ストリート系だ」と思ってなんとなく観に行ったマーク・ドリュー展。よかった。スヌーピーのキャラたちが口汚く罵る作品。会場の隅には、子ども部屋にありそうな、どこか懐かしいおもちゃとかガラクタがポツンと置いてあって、作品が攻撃的な反面、その彼のもっとも純粋な原点みたいなのが伝わってきて、愛おしくなった)

 

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https://www.instagram.com/p/BT_okTSlAPe/?taken-by=takashipom

www.instagram.com

 

tomagazine.jp

(UFO907さんはいろんなとこで見かける。
と同時に、ビジュアルとしてかなり“強い”。あ!ってなる=それは単純にすごいことだと思う)

 

 あと、Lyさんとかすごく好き。

www.instagram.com

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カッコいいけど、なんかちょっと寂しい感じ、よくない?

 

 

あと、勝手にストリート系だと思ってるBRIDGE SHIP HOUSEさん。

 

www.instagram.com

 

とりあえずはこんなもんかな...

 

instagramとかビジュアル重視な世の中だから、グラフィティ界隈がもっともっとおもしろくなるといいなー。 

 

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https://www.instagram.com/p/BTrRWyiAJ7b/?taken-by=yukirin_u

 

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https://www.instagram.com/p/BUsrhP7hsgy/?taken-by=mo24yu.too

 

背景にもこだわって撮るっていうインスタスポットの流れのなかで、グラフィティが注目されているのもむちゃくちゃ好き。

 

カッコいい女の子って最高だな。

 

 

以上、

インドア系アートオタクがストリート界隈に惚れこむとこんな感じになります。

文化としておもしろいし、ビジュアルとしてカッコいいと思うし、最高だなって思う。

 

とりあえず、途中経過。

まだまだ継続して追っていく所存。