古屋和臣さんの『My Sputnik』

去年のメディア芸術祭で惚れて、昨日いったアーツ千代田3331の『3331 ART FAIR』でまた出会えた作品がありました。古屋和臣さんの『My Sputnik』作品です。すごく好きです。素敵です。

古屋 和臣 kazuomifuruya web : My Sputnik

『3331 ART FAIR』には、「アートを買う」というテーマのようなものがあって、そういう視点でフラフラと眺めていたんだけど、「買う=家に飾る」という意味では、作品にある程度の存在感がほしいなあーと感じました。他の作品が、ピンと来ない中で、古屋和臣さんの作品は部屋に飾っている風景が想像できるというか、これを飾ることで毎日が、毎朝がほんの少しハッピーになるように思いました。この『My Sputnik』からは、何か、こう、抱きしめたくなるような、愛したくなるような、そんな、かすかでゆっくりと心に澄み渡るような優しさを感じます。そして、その被写体との絶妙な距離感と、日常の風景に隠れているミニマルなデザイン性というか、どことなく抽象画にも見える被写体の構図が上手い。アンドレアス・グルスキーやジョセフ・クーデルカたちにも似た巧妙な世界の捉え方で、だけど、どこか日本的な温かさも感じられる。移りゆく季節によって、作品も変えていくなんていう素敵なことができたらどんなに幸せだろうか、とも思うのです。…だめだ。言葉が足りてない。説明しきれてない感やばい。この感動をおおお…ほしい…