伊藤計劃のblog

物語には終わりがある - 伊藤計劃:第弐位相

映画「ドミノ」に関する伊藤計劃の感想。

このひと、ほんとすごいな。「ドミノ」は数ヶ月まえに観たけど、ヤンキー系のキレイな姉ちゃんがドンパチ騒ぎしてかっこいい映画、くらいにしか思わなかった。けど、このひとはこの映画から多くのことを引き出して、そして泣いている。伊藤計劃自身も、泣くことと感動することは別物でそこに映画のよさがあるわけではない(泣ける映画=名作ではない)、というようなことを言っていたけど、彼は彼自身の経験と知識によって心を震わせて涙を流している。ひとはそうあるべきだと思うし、だから人は色々と経験して知識を蓄えるんだと思う。

 

いくさの王 - 伊藤計劃:第弐位相

これも同様。個性の話から入って、アンドリュー・ニコルは箱庭の映像作家であり、そしてそれを克服するために一人称ナレーション方式を採用しただと!?

 

大いなる幻影 - 伊藤計劃:第弐位相

これはふつうに笑った。タイトル「王猿」で、「なんのこっちゃ」と思ってたら「キングコング」かい。で、しかも、非モテの象徴とされて、あげく惚れた女の子のために死ぬ物語とか切なすぎ…