スポーツジムで人生を見た。

ドキュメント72時間」という番組がある。NHKの番組で、ある特定の場所で72時間取材し続ける、という内容。さっき偶然テレビでやっていて、これまた偶然特定の場所というのがスポーツジムだったので、最近通っていることもあり、なんとなく観てみたのだけど、いい番組だな-としみじみ思いました。「スポーツジムに人生を見た!」なんていうテロップ(?)があって、「そんな大げさな…」とか思ってたら、わりと真面目に人生見たわ、スポーツジムで。

例えば、よぼよぼのお爺ちゃんは広島出身で、原爆に遭遇したけど生き残って、だからこそもっと生き長らえなきゃいけない、とか。パチンコの経営者は朝早くからジムに通い(仕事終わり)、不況から従業員を守らなければならない、という不安を解消するために。自分に自信が持てなくて、その自信を持つためにジムに通う人も。その人は「筋肉をつけると装備をした気分で、強くなれた気がする」と言っていて、自分がジムに通う理由はそれだなーとか思ったりした。ふだんは何気なくスルーしているようなジムに来ている人々。よぼよぼのお爺ちゃんなんてジムの光景のひとつでしかなかったけど、ひとりひとりに物語ってあるんだし、そもそも生きている人じゃんか、と改めて思いました。いい番組だったなー。