現代日本社会を理解するには宇野さん周りだけで良さげ

とりあえずは、だけど(タイトルの話)

「キュレーターになる!」を読んで、美術史を学ぶように「どうしてその絵がこの時代に描かれたのか?」ということを推測する能力は大事だなあ、と強く思って、もしも芸術のキュレーションを通じて今の社会に何かしらのメッセージを発信したいと思ったときには、その芸術が積み上げてきたモノ(美術史)を理解した上で現代を語れないとダメだなあ、とも思った。そこで、現代を的確に捉えている言説としてなんとなく宇野さんまわりの本を読み始めたけど、この人(というか、現時点では「ゼロ年代の想像力」)めっちゃいいね。まだ読み途中だけど、80年代の幸せな消費社会から、バブル崩壊に伴う社会的自己実現の信頼低下からのエヴァ=不透明なコワイ社会から何もせずに引きこもりな90年代、その不透明なコワイ社会を前提として生き残るには?というバトルロワイヤルが登場するゼロ年代。自分の主張に都合のいい作品を挙げている可能性もあるけれど、時代感として的を得ている気がする。ので、おーるおっけー。続きを読むのが楽しみ。

宇野さんの出してるPLANETSも読んでみようかしら。

ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力