私はトムです

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

「イケメンがいる映画こそ至高」みたいなこと言ったら友人に勧められて観た映画。予告を観て、知的障がい者ながら娘と暮らすために奮闘するイケメンが描かれている、と思って、ショーン・ペンの演技力も短い予告映像の中で垣間見え、「これはすごそう!」と思って観た映画。

感想:最高に胸糞悪い映画でした。

歴代鑑賞映画の中で、ワーストワンじゃないかな。

以下ネタバレ?

途中までは最高にイケメンだったよ、サム。けど、裁判で難しい質問をされまくっても娘を取り戻すために闘う、かと思いきや「質問はたくさんだ!もう 終わりだ!」って 逃 げ て ん じ ゃ ね え !ほんとうの親なら最後まで、たとえ負けても、最後まで闘えよ。そのあと、面会の約束を忘れて娘に怒られるシーンとかほんとに胸糞悪い。「え!?忘れた の!?自分の娘と会える貴重な時間なのに、それを忘れて、お涙頂戴の謝罪の手紙(←このあたり製作者側の「感動を狙ったあざとさ」が気持ち悪い)でオール オッケーってアホか!」挙句の果てに、父親に会いたい娘が夜に家を抜けだして暗い夜道(コンビニのまえを歩く。海外のコンビニってけっこう危ないよね)を 歩くシーンとかまじでほんとうに胸糞悪い。1回だけならまあ…と思うけど、それがなんどもなんどもなんども!親なら止めろよ。知的障がい者の親も引き取っ た里親の方も、どっちもクソだクソ。親子愛もクソもねえよ。夜道を歩いて愛する子どもがやってきたら、「危ないからもう夜中に家に来てはいけない」って言 うべきでしょ?そこを感動に置き換えて、泣かせようとする製作者たちが胸糞悪いし、レビューサイトではそういったところを棚上げして、「社会的に無垢な知 的障がい者が真の親子愛を」みたいな綺麗な感じに解釈して胸糞悪い。前半はよかったよ。真の親とは、知的水準でも社会的地位でもなく、子どもを愛すること ができるかどうか。それを僕も想う。じゃあ、サムはどうか?彼は娘に真の愛情を持ってるか?と考えると、そうでもない。上記の理由もそうだし、最後の最後 のシーンで、「この子には母親が必要だと思ってる」って……まじか、ファック。だったら、そうしろよ!!!なんかもう「娘の将来とかよりも、まず僕は娘と 暮らしたい、一緒にいたいです」って駄々をこねてるガキにしか見えない。結局、サムは知恵遅れの子どもだったんだよ…。こういうと叩かれそうだし、人間性 に異常ありって感じだけど。そもそもサムは「親」というモノを認識してるの?あるいはできるの?このあたりは不勉強なので、わからないから何冊か本を読も うかと思ってるけど。7歳レベルの知識水準ってことはわかるけど、人生観とかもそうなの?ってか、娘は同じ7歳でも人間性が大人びてる気がしたけど。知恵 遅れ・知的障がい者ってなんだろう?という疑問。まあ、そういったところをすべてガン無視して、雰囲気で感動したい人にはいいんじゃないですか。なにぶ ん、ひねくれた性格なので、そういうところまで気になってしまいます。