ブロウで、ドラッグディーラーの話。

ブロウ [DVD]

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うーん。娯楽映画としては、おもしろいけど好みじゃない。「伝説のドラッグディーラー!」というには、平凡な麻薬密売人の話でしかないよーな。当時、コカインをアメリカ中にばら撒いたことがすごいのかな。だとしたら、もうちょっと演出過剰で、めちゃくちゃコカイン広がっちゃってますけど、みたいな描写があれば自分好みだったかも。てか、ジョージ・ユングを主人公にすえるなら麻薬王のパブロ・エスコバルの映画が観たい。そっちの方が波瀾万丈で麻薬王ですから「伝説のディーラ」じゃないですか。実際、エスコバルの映画もあるみたいだけど、あんまメジャーじゃないのかちゃんとした情報はなくて泣いた。

とりあえず「ブロウ」の感想だけど、「変人奇人役を演じ始めるまえのジョニー・デップ」という感じでオススメされた映画だったので、そういう意味ではこっちのジョニー・デップも好きかも。淡々としている感じなのは、感情の起伏が少ないからかね。あと、ペネロペ・クルスが出演していたから観たのもあるけど、パイレーツのアンジェリカほどのセクシーさはないなー。微妙。ストーリーとしてはお金を欲するあまり悪事に手を染め、最終的に大切なことに気付く(人生、お金じゃないよ)というお決まりの優等生なお話で、いや人生お金じゃないのはわかるけど、映画として好きじゃなかった。(あるいは、そういうメッセージを伝えるためのストーリー&構成として)そのまま最後まで富豪として大暴れ!みたいなスカッとする感じがいいなー。
まさか隠れたテーマとして「悪事に手を染めたら幸せになれません」というメッセージがあるの?いやいやまさかね…